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帯下病について [中医学]

今日は、 帯下病 について見ていきたいと思います。
帯下とは、おりもののことです。
おりものが正常であれば、無色無臭でやや粘りがあり、量は多くありません。
しかし、おりものの量が多くなったり、色がついたり、臭いがきつくなったりして、
全身もしくは局部の症状を伴うことを中医学では「帯下病」として診断します。

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以下に、主な帯下病のタイプを載せておきます。

脾虚

【症状】
・鼻水や唾液のような白いおりものが多く分泌されるが、臭いは少ない。
・むくみやすい
・倦怠感、疲労感
・食欲不振
・下痢、軟便

【治療法】
健脾益気、昇陽除湿

【漢方薬】
補中益気湯、参苓白朮散など


腎虚

【症状】
・水っぽくさらさらとしたおりもので、量が多く、生臭い。
・腰痛
・夜間頻尿
・めまい、耳鳴り

【治療法】
温腎、固渋止帯

【漢方薬】
八味地黄丸、桂枝加竜骨牡蠣湯など


湿熱

【症状】
・黄色っぽかったり赤色っぽかったりする粘りのあるおりもので、臭いがきつい。
・外陰部の掻痒感
・下腹部痛
・口渇、口臭

【治療法】
清熱利湿

【漢方薬】
竜胆瀉肝湯など



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