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芍薬が美しい季節ですね [生薬の話]

今日は、薄曇りで空気がひんやりとしています。
衣替えをされた方も多いかと思いますが、からだが冷えないようお過ごしください。

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さて、今日は写真のお花 芍薬(シャクヤク)について書きたいと思います。


芍薬は、5月~6月の初夏の季節に咲く多年草です。なので、まさに今が見頃です。

漢方の生薬にも、「芍薬」は広く用いられています。
芍薬は、血の不足を補う補血薬としての作用のほか、痛みを抑えたり、
筋肉の緊張を和らげる作用があります。
女性の生理不順や生理痛、冷え症の緩和、更年期の不調にもよく用いられます。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉を聞いたことはありませんか?
女性の美しさを例えた有名な言葉ですが、実は生薬の薬効を表しているとも言われています。

芍薬はイライラを、牡丹は血の巡りを、百合の花は精神を安定させる働きを持っています。
つまり「気の立っている女性には芍薬を、座ってばかりいて血の巡りが滞った人には牡丹を、
頼りなげに歩く女性には百合を飲ませるとよいですよ」ということだそうです。

体質に合った生薬を飲めば、健康で美しい女性になれるという意味も込められていたのですね。


「漢方カウンセリング がじゅまる」
〒222-0011
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(東急東横線「妙蓮寺」駅徒歩1分)
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冷え性の方に、桂皮(シナモン) [生薬の話]

お店のある横浜は、ずっと雨が続いていて寒い日が続いています。
明日の晴れが待ち遠しいです。

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今日は、冷え性の方によい桂皮(シナモン)について書いていきたいと思います。

桂皮は、漢方でもよく使われる生薬の一つです。
皆さんもおなじみの漢方の風邪薬「葛根湯」にも入っていますし、夜間頻尿の症状を改善する「八味地黄丸」、しもやけにおすすめの「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などにも用いられています。

薬膳で「桂皮」は、体を温めて冷えを改善し、痛みを取る働きがあると言われています。なので、冷え性や生理痛におすすめです。

生薬の「桂皮」は入手が難しいかもしれないですが、シナモンパウダーであればスーパーでも売っているかと思います。冷え性でお悩みの方は、紅茶にシナモンパウダーをかけ(甘さが欲しい方は黒糖をプラス)飲むと体が温まるのでおすすめです。


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漢方にも桜が使われています [生薬の話]

ようやく春のポカポカ陽気になってきましたね。

昨日は、お店から白楽駅方面へ15分くらい行ったところにある「白幡池公園」
を散歩してきました。

こちらは、池のサイドにある桜が美しいのですが・・・

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まだ3分咲きといったところでした。
今週末は見ごろになるかな?

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ソメイヨシノよりも1週間くらい前に咲くしだれ桜は満開に近く、
とても美しかったです。


桜と言えば、漢方の生薬にも桜皮(おうひ)といって、
桜の皮を乾燥したものが使われています。
漢方薬では、「十味敗毒湯」に含まれていて、
膿や毒を出す効能があり、湿疹やじんま疹などの皮膚炎に用いられます。


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「山椒」について [生薬の話]

昨日は、土用の丑の日でしたね。
皆さんは、ウナギを召し上がりましたか。
私は食べなかったので、またの機会に食べたいと思います。

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さて、今日はうなぎ料理につきものの山椒のお話をしたいと思います。
山椒は、漢方薬の生薬のひとつで、陽気を補い寒邪をとる温裏薬に属します。
前回の記事の「大建中湯」にも入っています。
大建中湯の働きにも書きましたが山椒も同じで、冷えによる激しい腹痛に効果があります。
冷たいものを食べて、嘔吐や食欲不振、下痢になった場合にも良いです。

というように、山椒は体を非常に温める熱性の働きがあるので、
のぼせたり口が乾いたりといった熱を持っている方には不向きです。
ウナギにもかけすぎないようにしましょう。
逆に、冷えている方はお腹を温めてくれるので、
ウナギだけではなく冷奴やおひたしなど、料理にプラスするといいでしょう。


漢方薬にもセミが入っています [生薬の話]

お店がある横浜の妙蓮寺も、数日前からセミが鳴き出しました。

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セミといえば、漢方の生薬にあるのをご存知でしょうか。
蝉退(せんたい)というのですが、正確にはセミの抜け殻を細かくしたものです。

効果は、肺の熱による炎症や発熱・頭痛をとったり、
麻疹や風疹、目の充血などを良くします。
漢方薬では、湿疹やじんましんなどに使われる「消風散」に入っています。

漢方薬の生薬は植物が多いですが、中には蝉退のように昆虫もあります。
「初めに試したひとは勇気があるなぁ…」と思うのと同時に、
それがあって今があるのですから、勇気ある先人に感謝ですね。
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