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対面販売の重要性 [四診]

今週は、気温のアップダウンが激しそうです。
どうぞ体調を崩されないようお気をつけてくださいね。


さて、昨日は漢方メーカー主催の特別講演を聴きに行ってきました。
前半は「婦人科の漢方」と、後半は「陰虚の漢方」でした。
どちらもまだまだ知らないことも多くて、勉強になりました。

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それから、漢方メーカーの方がおっしゃった「対面販売の重要性」について
のお話が心に残りました。
最近は、インターネットで漢方薬を簡単に買える時代ですが、
こちらの漢方メーカーさんは長年「対面販売」を非常に重視されています。

私も、その考えには深く共感を覚えています。
なぜなら、漢方はその方の顔色や声の大きさ、舌の状態などを直接見なければ、
証(体質)の判断がしづらいからです。

前もってメールでご相談いただいて「こういう証の方かな」とイメージしていたら、
実際にお会いしたら全然違うこともあります。
そういう時にはやはり「対面販売」や「カウンセリング」の重要性を改めて感じます。

お客さまにはわざわざ当店まで足を運んでいただくのは大変恐縮なのですが、
正確な証の判断のためにもご理解いただければ幸いに思います。


「漢方カウンセリング がじゅまる」ホームページ
https://gajyumaru-kampo.com/








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言葉も重要なヒントです [四診]

ゴールデンウィーク期間中ですが、いかがお過ごしですか。

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さて、中医学の診断方法に、聞診があります。
言葉を聞いて診断するのですが、今日はその一例を挙げたいと思います。

言葉が少ない →虚証、寒証
いらいらして言葉が多い →実証、熱証
言葉が遅く、話が途切れる →虚証
話のつじつまが合わず、声が高く力がある →熱証
一人で話し、人が来るとやめる →虚証

などです。

これだけではもちろん証の特定は出来ませんが、
言葉は判断のヒントになる重要な項目です。
ですので、今日もじっくりと丁寧にお客様の言葉に耳を傾けます。

・・・と書くと緊張されるかも知れませんが、
どうぞ普段の言葉でリラックスしてお話くださいね。


「漢方カウンセリング がじゅまる」ホームページ
http://gajyumaru-kampo.com/





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舌の苔(こけ)で体調チェック [四診]

皆さんの舌には、苔(こけ)がついているでしょうか。
もし、ついていたら何色をしているでしょうか。

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中医学では、苔の色は病気を知る手がかりになります。
例えば・・・・
白い苔は、表証や寒証をつかさどります。
表証とは、病気が裏(内部)にいっていないことを指します。
寒証は、身体に寒邪(冷え)が入った状態です。
逆に、黄色い苔は、裏証や熱証をつかさどります。

普段は、白い苔なのに風邪をひくと黄色い苔になった時は、
風邪が身体の内部に入り、熱を持ってしまった状態のときが多いです。
また、年末年始に食べ過ぎたり飲みすぎたりした方は、
胃腸の働きが低下し、苔がいつもよりもついている方が多いです。
その場合は、しばらくは腹八分目の食事にして、
薄味で野菜中心の食事をよく噛んで食べることをおすすめします。


「漢方カウンセリング がじゅまる」ホームページ
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細くて小さく薄い舌「痩薄舌」 [四診]

今日は、痩薄舌について見ていきたいと思います。

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痩薄舌とは、細くて小さく、厚さが薄い舌のことです。
痩薄舌は、主に色が淡いものと色が濃くて赤いものの2種類があります。

色が淡い舌の方は気血両虚の方に多く、舌と同じで顔色も薄く、
体の症状は疲れやすい、めまい、動くと汗をかきやすいなどが見られます。

色が濃くて赤い舌の方は、気陰両虚の方に多く、顔色は両頬が赤く、
体の症状は疲れやすい、口が渇く、寝汗、のぼせなどが見られます。

どちらも栄養状態が良くないため舌も痩せているので、
気血両虚の方は気と血を補い、気陰両虚の方は気と陰を補って治療します。

どちらの体質にも良い食べ物は、長芋、じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも、キャベツ、
牛肉、鶏肉、ウナギ、たら、はちみつなどです。
逆に、濃い味や脂っこいもの、辛いもの、苦い味のものは胃腸の働きを弱め、
さらに状態が悪化する恐れがありますので控えましょう。



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舌の表面がツルツル「光滑舌(鏡面舌)」 [四診]

今日は、 光滑舌 について見ていきたいと思います。

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光滑舌は、舌の表面に苔が全然なく、ツルツルしている状態の舌のことを言います。
まるで鏡のように光っている様から鏡面舌とも呼ばれます。

このような舌の時は、主に胃の陰(水分)が枯渇して、胃気が損傷していることを表しています。
胃気が損傷すると、消化吸収や栄養代謝が悪くなって、全身が衰弱してきます。

光滑舌で舌色が赤く乾燥している場合は、胃陰虚を表しており、
舌の色が淡く湿潤している場合は、気血がとても虚していることを表しています。

光滑舌は、重病な場合の時に見られることもありますので、早く診てもらって胃腸の状態を良くし、
胃陰を補う治療を始めることが大事です。



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