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薬膳食材を使って~山査子(さんざし)~ [生薬の話]

今日も、薬膳食材について書いていきたいと思います。

今回は、山査子(さんざし)です。


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山査子は、バラ科のサンザシの果実を乾燥させたもので、
写真のように、砂糖を加えて棒状に固めた加工品も売られています。
生薬では、食物の停滞を消化する「消導薬」のグループに属します。

中医学的には、食物の停滞による腹部膨満感、腹痛、下痢などの症状に使用します。
胃腸を健やかにして、消化を促進する作用があるので、
脂っこいものや脂肪の多いものを食べた後に服用すると良いです。
ただし、山査子は胃酸の分泌を促進させる働きがあるので、
胃酸過多や胃潰瘍の人は避けた方が良いでしょう。
また、活血散瘀の作用もあるので、瘀血による生理痛などにも良いです。


山査子のスティックを初めて食べてみましたが、甘酸っぱいお菓子のようでした。
煮込み料理に入れると、肉が早く柔らかくなるらしいので、
この山査子スティックを細かく刻んで入れています。
この前は、サバの味噌煮に入れてみましたが、いつもより柔らかくできました。






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