防風通聖散はやせ薬? [漢方薬の話]
今日は、「防風通聖散はやせ薬?」について書いていきたいと思います。
最近では、あらゆるメーカーから一般医薬品として販売されている防風通聖散。
そのキャッチコピーには、「脂肪を落とす」「お腹の皮下脂肪に」などが書かれていますが、
防風通聖散は肥満に効くやせ薬なのでしょうか?
防風通聖散は、本来は悪寒・発熱・頭痛などの外感風邪の症状と、
口が渇く、口が苦い、便秘、尿が黄色いといった裏実熱の症状が
同時に出ている時に用いられます。
身体の熱を取り、過剰なものを排除することを目的に作られ、
「通聖散」の名前のとおり、通じさせる作用が強いお薬です。
裏実熱の人は便秘をしていることが多く、防風通聖散は便を軟らかくして排出したり、
腹部にたまった脂肪など過剰な邪を排出することから、
「防風通聖散=やせ薬」
となったのだと思いますが、上記に書いたように本来はやせ薬ではありません。
特に、防風通聖散は通下瀉火(便を排出し、体内の熱を瀉す)作用が強く、
気を消耗させてしまうため、気虚による肥満症には注意が必要です。
防風通聖散は、「お腹が出ている人に効く」と書いているものもありますが、
お腹を押しても固くはねかえるような太鼓腹は適応症ですが、
押したらへこみやすくぷにぷにと弾力のある水太りのお腹には適応せず、
そのような人が飲むと下痢をしたり、気を消耗し疲れやすくなったりします。
やせ薬と間違った印象を持たれている防風通聖散ですが、
以上のように証に合わない人が飲むと副作用が出てしまう可能性がありますので、
服用するときは必ず漢方の専門家に相談しましょう。
最近では、あらゆるメーカーから一般医薬品として販売されている防風通聖散。
そのキャッチコピーには、「脂肪を落とす」「お腹の皮下脂肪に」などが書かれていますが、
防風通聖散は肥満に効くやせ薬なのでしょうか?
防風通聖散は、本来は悪寒・発熱・頭痛などの外感風邪の症状と、
口が渇く、口が苦い、便秘、尿が黄色いといった裏実熱の症状が
同時に出ている時に用いられます。
身体の熱を取り、過剰なものを排除することを目的に作られ、
「通聖散」の名前のとおり、通じさせる作用が強いお薬です。
裏実熱の人は便秘をしていることが多く、防風通聖散は便を軟らかくして排出したり、
腹部にたまった脂肪など過剰な邪を排出することから、
「防風通聖散=やせ薬」
となったのだと思いますが、上記に書いたように本来はやせ薬ではありません。
特に、防風通聖散は通下瀉火(便を排出し、体内の熱を瀉す)作用が強く、
気を消耗させてしまうため、気虚による肥満症には注意が必要です。
防風通聖散は、「お腹が出ている人に効く」と書いているものもありますが、
お腹を押しても固くはねかえるような太鼓腹は適応症ですが、
押したらへこみやすくぷにぷにと弾力のある水太りのお腹には適応せず、
そのような人が飲むと下痢をしたり、気を消耗し疲れやすくなったりします。
やせ薬と間違った印象を持たれている防風通聖散ですが、
以上のように証に合わない人が飲むと副作用が出てしまう可能性がありますので、
服用するときは必ず漢方の専門家に相談しましょう。