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市販の漢方胃腸薬を飲む場合の注意点 [漢方薬の話]

忘年会シーズンですね。
このシーズンに多くなるのが、胃腸薬のCMです。

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処方箋なしで買える漢方胃腸薬は、多くの場合「安中散」を基本にして作られています。
薬の箱を見て、配合されている生薬が次の場合は「安中散」です。

桂枝(桂皮)
延胡索
牡蛎
茴香
甘草
縮砂
良姜

さて、この「安中散」ですが、赤字で書いているものはみんな温性の生薬です。
ですので、「安中散」は身体を温めて胃痛や腹痛を和らげます。
身体(特に上腹部)の冷えがまず先にあって、痛むものを治します。

したがって、身体が熱っぽい人の胃痛や暴飲暴食の胃もたれには向いていません。
むしろ、悪化してしまう場合がありますので、注意が必要です。

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「安中散」は、冷えと腹部の痛みに効くことから、冷えが強い生理痛にも応用できます。
また、ストレス・神経の使い過ぎからくる胃痛などにも応用できます。
(漢方薬を服用するときは自己判断ではなく、必ず専門家に診てもらってください)

ちなみに、CMでは「食べる前に飲む」とよく言われていますが、
飲むのを忘れた場合は食べた後に飲んでも構いません。




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