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漢方医(漢方内科)の選び方 [漢方医&漢方薬局の選び方]

2014年が明けましたが、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

今年も漢方の素晴らしさを知っていただけるようなブログにしたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。

さて、今年初めの記事は・・・漢方医(漢方内科)の選び方です。

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今後、「一度、漢方を飲んでみたいなぁ・・」と思われる方のために、
おすすめの漢方医の選び方をご紹介したいと思います。
私は、自分に合った漢方薬と出会うまでに、何度も漢方内科&漢方薬局を渡り歩きました。
その経験を元に書いてみたいと思います。ご参考になさってください。


1、診察前に詳しい問診票を書かされる。

よくある「今日は何で来られましたか?」程度の問診票ではなく、
食欲のあるなし、汗のあるなし、大便や尿の回数や色、身体のほてりや冷え、
寝つきが良いか不眠か、食欲のあるなし、女性の場合は生理の状態など
の項目がびっしりとある問診票を書かされるというのが大事です。

中医学ではこれらの問診票の情報から分析して、証の分類(弁証)を行い処方します。
簡単な問診票のところでは、正確な診断が出来ませんので注意が必要です。

2、顔色や舌、脈などをじっくりと診てくれる。

顔を見ずに、カルテだけを書いて、2,3分で終わる先生は論外ですが・・・
ただ話を聞くだけではなくて、顔色や声の大きさ、しゃべり方、舌の状態、
脈の速さなども診てくれるところが良いです。

これらも1と同様、中医学では正確な証の診断に必要な情報なのです。

3、東洋医学専門医などの肩書きで信用しないこと。

よく漢方を取り扱っている漢方内科で、東洋医学専門医などの肩書きがありますが、
これを鵜呑みにはしないことです。
こういった肩書きがついていても中医学の基礎を理解していない漢方医もいます。
逆に、産婦人科などでも中医学をきちんと学んでいて四診をしてくれる先生もいます。

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4、きちんと話を聞いて説明してくれること。

「もらった漢方薬がどうも自分に合っていない気がする」と思って先生に言っても
「合っているから」と取り入ってくれなかったり、「初めはそういうこともある」と言って
きちんとした薬の説明をしてくれない先生は要注意です。
なぜ合わないのかときちんと考えてくれて、もっと合うような処方に変えてくれる、
患者さんの意をくんでくれる先生がおすすめです。

5、虚証の人は虚証の先生に診てもらおう。

これは私の独自の考え方なので、聞き流していただいても良いことなのですが・・・。
私は完全な虚証タイプで全体的に血や気が足りないのですが、
逆に、完全な実証タイプの先生(気や血が有り余っている)には、
どうも症状が伝わらないことが多く、強力な漢方薬を出されることが多かったです。
元気すぎる先生には身体が弱い患者の感覚は分かりにくいのかなと思いました。

6、先生との相性が一番大事。

上の5とも関係するのですが、漢方医とは相性が一番大事だと思います。
一度だけの診断なら良いのですが、漢方薬は初めは2週間に一度くらいの頻度で
毎回症状を言って漢方薬を処方してもらいます。
そのため、相性が悪いと行くこと自体億劫になりますし、毎回「気」も消耗してしまいます。
「この先生に診てもらうと元気が出てくるな」とか「穏やかになるな」というような、
毎回診察を受けるのが苦にならない先生を選ぶのが何より大事です。

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以上、長々と書いてきましたが・・・
なかなか自分に合った先生と一回で出会うことは難しいかもしれません。
でも、先生選びは本当に大事ですので、もし今回がダメでも、次に他の先生を
当たってみてください。
「先生を変えて、自分に合った漢方薬にようやく出会えた」という人も少なくないのです。




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