人間の身体はすべて繋がっている～整体観念～

今日は、中医学の基礎となっている「整体観念」について書いていきたいと思います。

「整体観念」とは、
人間の身体はすべて繋がっていて、身体をひとつの有機体としてみること
です。



例を挙げて、もう少し詳しく書きますと・・・

中医学では「胃痛がする→胃に問題がある」と、身体を部品としてみていくのではなく、
身体は様々な臓器や機能が関連しあい、ひとつになった有機体としてみていきます。

胃痛と言っても、それは冷えからなのか？ストレスからなのか？血流が悪いからなのか？
と、身体をひとつとして捉えて、一部分だけでなく全体をみていきます。

なので、胃痛で出された漢方が胃に効いただけでなく、身体の冷えを取ってくれたり、
気持ちがおだやかになったりと、体質改善に繋がることも多いのです。



また、「整体観念」は、人間も自然界の一部であり、その影響や恩恵を受けている
ということも重要です。

梅雨になると身体がだるい、夏になると食欲がわかない、冬になると冷える・・・といった症状も
「季節（自然界）の影響を身体が受けている＝人間も自然界の一部」だからなのです。

・・・ということは、季節に合わせた食事や養生法を取り入れることができると、
自然と身体のバランスが調節され、病気の予防にも繋がりますね

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