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気と血の関係 [中医学]

今年最後の記事は、中医学の基礎の中でも大事な「気と血」の関係について書きたいと思います。

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気と血は、「気は血の師であり、血は気の母である」と言われているように、
お互い無くてはならない密接な関係です。
その関係を要約すると、以下のようにまとめられます。


●気は生血する
血が生まれるには、気が欠かせません。
気が旺盛であれば血をたくさん生むことができ、気が衰弱すると血虚を起こします。

●気は行血する
血は、気の推動作用によって、全身に運ばれます。
気が巡れば血も巡りますが、気が滞れば血瘀になります。

●気は摂血する
気の固摂機能によって、血は脈外にあふれずに脈中を循環します。
気虚により、気の固摂機能が弱まると「気不摂血」となり、
色々な場所に出血症状が現れます。


以上のように、気と血は密接な関係を保ちながら、お互いを補完しながら働いています。
したがって、血虚や出血の治療の場合は、「補血」や「止血」ばかりをするのではなく、
よく「補気」をすることがあります。

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今年は、当ブログに検索から来ていただいた方から有難いメッセージを頂いたりして、
ブログを続けていて良かったなぁと思った一年でした。
来年は、もっともっと中医学の勉強を深めていき、
国際中医師試験にもチャレンジしたいと思っています。

それでは皆様、体調にはくれぐれもお気をつけて、良いお年をお迎えください♪




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