SSブログ

鬱証~気滞痰鬱~ [中医学]

今日も、「鬱証」について見ていきたいと思います。
今回は、鬱証の原因のひとつ、「気滞痰鬱」です。

syokuyoku_nai.png

「気滞痰鬱」

【症状】

喉に何かがつかえているような閉塞感がある(梅核気)
胸の辺りが重苦しい
頭やまぶたが重く感じる
身体の倦怠感、力が入らない
食欲不振
よく下痢をする、便が緩い
舌の苔がベトッとしていて厚い


【治療法】

燥湿化痰・理気化痰・解鬱


【漢方薬】

半夏厚朴湯合平胃散
茯苓飲合半夏厚朴湯 など
※漢方薬を服用するときは、専門家に相談しましょう

stress_woman.png

ストレスや過労などにより肝気が鬱結すると、肝が脾に乗じ、脾の働きが悪くなります。
脾の運化機能が低下すると、食べ物が上手く消化できず「湿」となり、
湿が溜まると、「痰」という病理物質が発生します。

痰がのどに凝結すると、何かのどにつかえたような感じがし、
吐き出そうにも吐き出せなくなります(=梅核気。梅核気の説明はこちら
その他、痰湿がたまると、気がスムーズに流れなくなるので、身体が重く感じ、
精神的にも鬱々としてきます。

湿邪は、粘りがあって除去しにくく治療が長期化しやすいので、
燥湿の薬で湿邪を取り除くと同時に、脾胃の働きを高める補益健脾の薬で
治していくことが肝心です。





nice!(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0