SSブログ

不眠症と中医学のまとめ [中医学]

前回まで不眠症の主な原因を中医学から見てきました。

原因はそれぞれ違いますが、不眠症はいずれも陰陽のバランスが崩れ、
「陽盛陰衰」となることに関連しています。

bed_boy_wake.png

虚証の不眠は、ストレス過多・疲労・思慮しすぎ・平素からの虚弱体質などによって、
営血不足・陰虚となり、陰血が心神を養えないために起こることが多いです。

実証の不眠は、食べ過ぎ・飲みすぎ・怒りすぎ・たばこの吸いすぎなどによって、
痰熱・食積(食べ過ぎて消化できず胃に停滞すること)・瘀血(血が滞ること)
などの邪気が心神を侵して起こることが多いです。

bed_kutsurogu.png

西洋医学では、長年服用していると薬が効きづらくなり、
日に日に薬が増えるというケースが少なくないですが、
中医学では、ひとりひとりの不眠の原因を洗い出し、証に合った薬を選ぶので、
不眠解消だけではなく、心身のバランスが整い、良くなっていくことも多いです。

videogame_boy.png

ただし、不眠症の改善には漢方薬を飲むだけではなく養生が大事です
証に合った薬を飲んでいても、夜遅くまでゲームをして脳を興奮させていたら、
陰陽のバランスも崩れたまま、治っていかないです。

yoga_meisou.png

寝る前は、テレビ・ゲームを見ない、たばこやお酒、濃いお茶を飲まない、
日中は適度に体を動かす、アロマを炊く、ヨガをするなど自分なりのリラックス法を見つける
といった薬物療法と共に日々の養生法を生活に取り入れることも
忘れないようにしましょう。






nice!(2) 
共通テーマ:健康

nice! 2