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風邪を何度もひく人は「衛気」が不足気味かも。 [中医学]

立春を過ぎたというのに、真冬のような寒さが続いていますね[雪]

今は、気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期ですが、
季節を問わず、1年に何度も風邪をひくような方はもしかして
「衛気(えき)」が弱いかもしれません。

今日は、その「衛気」について書いていきたいと思います。

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~衛気の機能~

1、肌の表面を守り、ウイルスや細菌、花粉などの外邪の侵入を防御している。

2、臓腑や筋肉、皮膚を温める。

3、汗腺の開閉を調節し、要らないものを排泄し制御することにより、体温を維持している。


というように、簡単に言えば、身体を外敵から衛るバリアーのような働きをしています。

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ですので、この「衛気」が不足してしまうと・・・

簡単にウイルスに侵入されてしまい、風邪をひきやすくなりますし、
汗腺の調節が上手くいかず、汗をダラダラとかきやすくなってしまいます。
また、バリアー機能が弱いので、花粉症などのアレルギー体質になりやすいです。
普段から疲れやすい虚弱体質の方は、身体を防御する「衛気」の力が
弱っているかもしれません。

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そんな「衛気」不足な人には、補益剤が有効です。
衛気を高めてくれる漢方薬では、「玉屏風散」があります。

玉屏風散は、衛気が不足した状態に適する漢方処方です。
「屏風を立てて風邪をよける」といって、名前の由来になっています。
黄蓍・白朮・防風の3つの生薬からなるシンプルな処方で、
黄耆と白朮は肺と脾の気を補益し、防風は風邪から防御します。

玉屏風散は、日本からは「衛益顆粒」という名前で出ています。
(保険適用のエキス剤では取り扱いがありません)




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