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しもやけによく使われる漢方「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」 [漢方薬の話]

前回は、「しもやけ」の予防法などについて書きました。
今日は、しもやけが出来る人によく使われる漢方「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」
について書きたいと思います。


 「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」 


効能:温性の生薬で、経脈に滞った寒邪を除去し(温経散寒)、
    血を養い経脈を通じさせる(養血通脈)


適応症状:四肢の冷え(手足厥寒)、血虚や寒邪による頭痛や生理痛などの疼痛、冷え症



「四逆」の「四」は四肢、「逆」は逆冷のことを指し、
身体の末端部から冷えあがっていくことを意味しています。

このことから、「しもやけに効く漢方」と言われることが多いのだと思いますが、
上の適応症状に書いてあるように、しもやけだけではなく、
冷えると強くなる痛みやひきつり(頭痛、生理痛、腰痛、下肢痛、神経痛)に功を奏します。

このお薬は漢方薬の中でも苦いことで有名なのですが、
冷えによって血の巡りが悪くなっている方は、それほど苦く感じないかと思います。


この「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」以外にも、しもやけに効く漢方薬はありますので、
もし、しもやけで悩まれている方は、一度漢方の専門家にご相談されてはいかがでしょうか。






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