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五臓と感情の関係~七情内傷~ [中医学]

前の記事に、「脾は思の感情とつながっている」と書きました。
今日は、そういった「五臓と感情の関係(七情内傷)」について、書きたいと思います。

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怒ったり、喜んだり、悲しんだり・・・素直に感情を表現することは、人間を豊かにします。
しかし、突然はげしく感情があふれ出たり、あるいは延々と一つの感情にとらわれたりすると、
中医学では病気を引き起こすと言われています。

具体的な「五臓と感情の関係」を挙げますと・・・
心は喜肝は怒脾は思と憂肺は悲腎は恐と驚です。


例えば・・・

 過度に怒ったり憤ったりすると、肝を傷めます。
 肝は目と関係していて、怒っている人の目は充血していることが多いですね。

 ひどく恐怖を感じたり、驚いたりすると、腎を傷めます。
 腎は髪と関係があり、「恐怖感から一晩で白髪になった」という話をよく聞きますね。

 また、「思い悩み過ぎて、胃に穴が開いた」といったことを聞きますが、
 これも、「思傷脾=思い過ぎると脾(胃腸)を傷める」からきています。

 7つの感情の中でも「喜ぶ」はいいのでは?と思われるかもしれませんが、
 その喜びも度が過ぎると、精神が集中できなくなったり、失神・気絶したりします。

 肺の機能が弱まっていると、呼吸が浅くなり、意気消沈して悲しい気分に・・・
 このように、逆に、臓器の失調から感情が乱れることもあります。


日ごろから「怒ることが多い」「よく悩む」・・・そういった感情のパターンに気付いておいて、
「あ、今ちょっと度が過ぎてるな」とすぐに気づくことが、五臓を守ることに繋がります。
食事もそうですが、感情も「偏りすぎず、バランスが良い」が大事なんですね。


考えない練習

考えない練習

  • 作者: 小池 龍之介
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/02/09
  • メディア: 単行本



よく思い悩む・・・「脾」が弱い人におすすめの本です(もちろん、他のタイプの人にも)。
私もいらないことをあれこれ考えてしまうので、この本を読んで「考えない練習」を実践しています。
でも、考えないって・・・けっこう難しいですね[あせあせ(飛び散る汗)]


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