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問診とは? [四診]

それでは、今日は四診のうちの「問診」について書いていきたいと思います。

西洋医学でも、問診は必ずありますね。
例えば、どのように病気が始まったか?、現在はどんな感じなのか?、
今まで受けた治療はどのようなものだったか?・・・などを聞かれると思います。

中医学では、それだけではなく、もっと詳しく深く聞かれることが多いです。
例えば、以下のようなことを聞かれます。


一般状況・・・職業(職業病の可能性を探る)、居住地(地方病の可能性を探る)
生活習慣・・・飲食嗜好(偏食などから病気の可能性を探る)
         ストレス・悩みの有無(七情内傷の記事を参照)
現在の症状・・・寒いか暑いか、汗はかくかかかないか、口は渇くか渇かないか、
         食欲はあるかないか、睡眠はどのような感じか・夢は見るか、
         便と尿の回数や量・色、月経の周期・色・量・月経痛の有無など


「こんなことまで聞かれるの?」と思う方も多いかと思います。
私も初めて漢方内科を受診したときは、渡された問診票の項目の多さに驚きました。
この問診は、患者さんの発病の原因などを知る重要な判断材料なので、
関係ないと思うことでも自己判断しないで、先生に話すようにしましょう。


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  • 作者: 花輪 壽彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/11
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漢方の診察とは? [四診]

漢方治療を受けたことがある方は、初めの診察でかなり詳しく症状を聞かれて、
驚いたり戸惑ったりした方は多いのではないでしょうか?
例えば、「身体は冷える方ですか?」とか「便秘or下痢気味ですか?」とか・・・
「○○の症状で来たのに、なんでそんな関係ないことを聞くんだろう???」
と思うことまで聞かれます。

それは、「整体観念」のところで書きましたが、
人間の身体はすべて繋がっていて、身体をひとつの有機体としてみる
これが中医学のベースになっているからなんですね。
なので、悪いところだけを診るのではなく、その症状がどこから来ているのかを
探り当てるために、全身の細かい症状まで聞かれるのです。
だから逆に、「こんなこと関係ないかなぁ?」と思われる些細な症状でも、
先生や薬剤師さんに伝えると、それが診断材料になることも多いのです。

中医学の診察には、「問診」「聞診」「望診」「切診」 の4つの方法があります。
それらを総合して診断します(四診合参と言います)。
また、それぞれの詳しい診断方法は次回で書きたいと思います。


決定版 漢方

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  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本


こちらの本には、漢方医への受診から漢方薬の利用法まで書かれています。
漢方が初めての人におススメです。



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