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六君子湯について [漢方薬の話]

今日は、漢方薬でよく使われる六君子湯についてみていきたいと思います。

六君子湯は、「りっくんしとう」と読み、四君子湯(人参、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗)に、
陳皮と半夏を加えた処方です。
四君子湯は、脾胃気虚を治す基本処方で、
陳皮と半夏が加わった六君子湯は、より水滞を取る作用を強めたものです。

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【六君子湯の主な適応症状】

●食欲不振
●軟便、下痢
●悪心、嘔吐
●胃痛
●むくみ
●疲れやすい
●咳、白い痰

以上のように、六君子湯は消化器系と呼吸器系の慢性的な症状に効果があります。
六君子湯の使用目標となる舌の状態は、
舌の色は淡く、大きい(歯形がついていることも)、湿潤している、苔は薄くて白いです。

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余談ですが・・・
四君子湯に使用している生薬の数は6つ、六君子湯は8つなのに、
なぜ四君子湯、六君子湯というかというと、
昔の中国は、生姜と大棗はどこの家にもあるものだったため、
その2つは生薬の数に入れなかったと言われています。
そして、方中の4つの生薬(人参、白朮、茯苓、甘草)は、
君子のように穏やかであることから、その名がついたといわれています。






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